2011年2月14日月曜日

アメリカのサイバー法の権威、ローレンス・レッシグによるソーシャル・ネットワークのレビュー | Film Goes with Net

良かった。
この点を問題だと思う法律家がアメリカにもいるってことが。
あほくさいこと、このうえない。

このソーキンの世界、要するにハリウッドのことだが、弁護士たちは全ての争いをコントロールしようとする。こうした枠組みは知っている。しかし、私がこの映画を法学部の教授として観た時、あるいはシリコンバレーに出現した新しい世界を理解するためにベストを尽くす一個人として観た時、気恥ずかしさを覚えたのは弁護士たちに対してだ。ハーバード学生の傷心(俺らのアイデアを盗まれた!)を裁くために連邦裁判が動くということが、いかに馬鹿げているとかいうことを、ソーキンは完全に見落としている。我々はこの映画を見ただけでは、この訴訟劇にそもそも法的に正当な根拠があるのかどうかわわからない。ソーキンは正直に数多くの作り話が作中にあることを認めているが、このストーリーは、この21世紀最も成功したビジネスが恥ずべきものであり、あの子供たちが6千5百万ドルを巻き上げることを、法が認めたのだと云う。ザッカーバーグは契約違反を犯したのか?多分。しかし、その損害は6千5百万ドルなどという大金ではなく、せいぜい650ドルちょっとといったところだろう。では彼は企業秘密を盗んだのか?答えは完全にノーだ。それでは彼はなにか「知的財産」を盗んだりしたのか?これもない。フェイスブックのコードはザッカーバーグが作ったものであり、ソーシャルネットワークというアイデアは特許でも何でもない。あの双子に6千5百万ドルを与えるのは公平とは言えず、このような裁定は非効率かつでたらめで、恐怖すら感じるほどの法システムの乱用だ。このシステムはイノベーションとクリエイティビティにかけられる税金だ。本当の元凶はその税金そのものであり、それに苦しめられるイノベーターが真の悪人ではないはずだ。


アメリカのサイバー法の権威、ローレンス・レッシグによるソーシャル・ネットワークのレビュー | Film Goes with Net