自炊業者が増える背景には、電子書籍のニーズに出版業界が追いついていない現状もある。日本電子出版協会の三瓶徹事務局長は「年間8万点近い本が刊行されるなか、電子書籍はまだ一部。本と同時に電子書籍も出さなければ、違法行為はなくならない。読者に便利な環境を提供しなければ」と話している。